料理をすると、幸福度が上がる理由

料理は楽しい。最近好きなのはコウケンテツさんのYouTubeでのレシピの数々。簡単で美味しい。
良く作るのはチキン南蛮。で、何で料理するのが楽しいのかを調べていたら、深い理由があった。

予防医学研究者の石川善樹さんが、こんなことを解説していた。

コロナ禍でも幸福度が上がったのは、実は、料理を始めた人だった。

(石川さん)
・ウェルビーイングが良好な人は、どういう人だろうと、調査をしてみたら、それが“料理をするようになった人”だったんですよ。しかも、お昼ご飯!

・特に男性が、より料理をするようになったんです。実は、世界中どこを探しても、女性より男性の方が料理をする頻度が高い国って、一つもない。ただ、その男女格差にはかなりバラつきがあって、格差が小さいほど、つまり、男性が料理をする国ほど、幸福度が高いというデータもあるんです。

・例えば、北欧の国々がそうですが、理由の一つは、男性が料理をするようになったことで、女性が自分のために使える時間が増えたためです。もちろん一概には言えませんが、男性は自分の時間を優先して、家族との時間を後回しにする傾向があるのでしょうか。そして、男性は男性で、料理する楽しさに気づいた。

料理って、最初から最後まで一人で作業できるものですよね。実は、そういう仕事は珍しくて、ほとんどの仕事は部分しか任されないから、どうもやった気がしない。その点、料理は“ひと仕事したな”っていう爽快感が得られるんですね。反面、他の人に作ってもらった料理を味わうという体験もやはり得難いものですよね。料理は作る人だけじゃなく、それを食べた人も幸福感を得られるという、波及効果もあるのではないでしょうか。

米IT企業で料理プログラムが大人気。自炊をすると、自然と健康になる

(石川さん)
・Google社は、社員に世界一健康であってほしいと願っているんです。ところが、いくらヘルシーなお菓子を手に取りやすい場所に置いても、なかなか手に取らない。その奥にあるジャンキーなものばかりに手を伸ばしてしまうという問題があったんです。

・“これは、ヘルシーな食べ物を提供するだけではダメだ。では料理をつくるところから始めたらどうだろうか”ということになって。料理プログラムを始めてみたところ、あっという間に大人気になって、実際に健康診断の結果も良くなったんです。

・自分で料理をするようになると、自ずと材料や栄養を意識するようになって、食べるものもコントロールできるようになるので、自然と健康になるんですよ。

・それに、買い物して、調理して、片づけしてって、すごく時間がかかることですよね。それを外食やテイクアウトで済ませてしまうと、すぐに終わってしまうから、時間が余る。じゃあ、その時間に何をしているかというと、ほとんどの人が、携帯を見てるか、ゲームしてるか、例えば、アメリカの場合だと、増えたのが、テレビを観る時間だったんですよ。

・しかも、その間、絶対、飲んだり、食べたりしてしまう。
平安時代の貴族なんかは、暇な時間の使い方がうまかったんですよ、月を見て、ほろほろ泣いたり、蹴鞠を蹴ったりね。でも、現代の僕らは、そういう時間の使い方がへたで、暇な時間を有効に使える人は少ない。

・テレビだって、ほんとうに観たくて観ているのかといえば、そうではない。ほかにやることがないから、観ているだけなんです。それで、ついつい、飲んだり食べたりしてしまうから、カロリー過多になってしまう。

・実は、僕らのいまの食生活って、徳川家康よりも贅沢
なんですよ。栄養価も高いし、旨いし、文句のつけようがない。500円の牛丼で、“家康超え”ですから、すごい時代だなぁと思うんですけど。でも、これからは、ただ出されたものを食べるのではなく、健康のことを考えて自分で作ってみることが、さらに求められるんじゃないかと思います。

料理をすると、アイデアが閃き、仕事のパフォーマンスも上がる

・料理をすると、健康になるだけでなく、脳にも良い影響があると、石川さんは言う。仕事の時間を削られてしまうと思いがちだが、むしろ、その逆。仕事から離れて、無心で手を動かして、料理をすることによって、無意識に考えが整理され、良いアイデアが閃くのだそうだ。
(石川さん)
・実は、動くって、すごく大事なことなんです。例えば、動物の中でもホヤ貝などは、ここに棲み着くって決めて、そこを動かなくなると、自分の脳を食べちゃうんですよ。
脳って、そもそも動くから必要なのであって、動かないんだったら、必要ないんですよ。だから、脳を使うためにも、動いた方がいい。その方が、アイデアも閃きやすい。

・料理中に無心で手を動かしている時も、脳は無意識下でちゃんと考えてくれているんです。“考えなきゃ”って、意識して考えてしまうと、どうしても視野が狭くなってしまう。無意識下で考えてもらった方が、発想が豊かになるんです。

・例えば、行き詰まって散歩することがありますよね。散歩の時にはいいアイデアが思いつかなくても、戻ってきた時に、ふっと閃いたりする。アイデアって、バーッと動いて、ふっとリラックスした時に、ポンと出てくることが多い。それは、散歩や料理をしている時にも、無意識下でちゃんと考えを整理してくれているからなんですね。料理に限らずですが、人は体を動かすことでやる気も生まれてくる。やる気を出してから動くわけじゃない。だから、料理でもなんでも、まず体を動かした方がいいんです。

(最後に)食に関わる時間を増やすと、心はもっと豊かになる

常に時間に追われがちな現代人は、料理も時短にばかりこだわり、それ自体を楽しめなくなっているのではないか、と石川さんは考える。実は、フライパンが普及し、食材を炒めるという調理法が一般的になったのは、戦後、それも昭和30年代以降のこと。それまでの日本は、短時間で仕上がる炒め物ではなく、時間をかけて煮込むという調理法が主流だった。家にいる時間が増えたいまは、時間に追われない、日本に脈々と続く“煮る”という調理法を見直すいい機会だという。

(石川さん)
・昔は、かまどに薪をくべて、料理をしていたじゃないですか。その薪も、半年ぐらい置いて乾燥させる必要があるから、割ってすぐには使えない。つまり、半年後に料理をするために、今日薪を割るわけです。その薪は、60年、80年と年月を経て太くなったものを切って作る。そもそも日本人は、そういうゆったりとした自然のリズムに合わせて、料理をして、生きてきたんですね。

そもそも世界の人口が中年化してきていて、強い刺激に疲れているんじゃないですか。味噌汁旨いな、風呂はいいな、っていう方が気持ち良くなってきている。“ウェルビーイングは、喜怒哀楽の総和である”、という言葉があるんです。これまでは強い、ポジティブな刺激ばかりを良しとしてきたけれど、それだけじゃない、侘び寂びもいいものだよね、みたいな。

・例えば、キャンプに行くとしたら、朝、鳥の鳴き声で目が覚めて、川で食器を洗って、火をおこして、ご飯を炊いて。午後になったら、魚を釣って、暗くなったら寝るというような毎日ですよね。そういう生活をしていると、食べることが、一日の中でのメインになってくる

・僕らはそれを“一日の中にハイライトがある”って表現するんです。それに向けて一日を過ごすということなんですが、現代人の生活って、いろいろなことを詰め込みすぎて、すべてがハイライトみたいになって、メリハリがなくなってしまった。だから、達成感が得られないんです。

・以前、将来に不安が少ない人って、どういう人なんだろうって調べたことがあるんですが、資産があろうが、なかろうが、将来への不安って、大なり小なり誰もが持っている。

どれだけ資産があっても、不安が消えるわけじゃない。だけど、家庭菜園をしたり、自炊している人は、将来に対する不安がすごく少ないことがわかったんです。それは、たぶん、食べることができれば、どうやっても生きていけるという自信が生まれるからだと思うんですよ。

石川さんはウェルビーイングの研究者で、料理についてもその奥には幸福になるヒントがたくさんあった。

忙しい毎日を見直して、料理も意識してやってみようと思う。しかもゆっくりとした煮物。

これも、ウェルビーイング!

yasu

昭和~令和までサラリーマンやってます。心がフッと軽くなる考え方や、元気に生きて行こうという気持ちになるブログを目指してます。誰かのために、もっとWell Being(幸福)な世の中のために!

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