偉い人とミーティングしたときに、人をぞんざいに扱う人だなあと思ったことはないだろうか。
じつは、それには理由があることがわかった。
人は権力をもつと、悲しいかな、相手の立場に立つことができなくなり、自己中心的になるというもの。
ノースウェスタン大学のギャランスキーらの研究グループは、人が権力をもつとどうなるかを調査した。
発見① おでこに「E」の文字を素早く書いてくださいと頼むと、権力をもつ人は、「E」を自分向きに書き、相手にとって鏡文字となる傾向があった。(相手の立場にたててないということかも)
発見② 権力をもつ人は、自分が知っている知識も相手が知っているだろうと思い、自分の視点でコミュニケーションをとる傾向があった。
発見③ 権力をもつ人は、相手の感情を読み取るのが下手だった。人は権力をもつと、相手の立場に立ちづらくなり、共感力が落ちることが分かった。
おでこに「E」と書いてもらうエクササイズが面白すぎ。日本だと、カタカナの「ヨ」とか書いてもらえばいいのかな。
ここから言えるのはこういうことだろう。
1.権力をもつと、人間らしさを失う。2.組織では、権力をもつ人が、大切な意思決定をしている。この2つを合わせて考えると、組織という場は、人間らしさを失う力学が働いている人が意思決定をしていることになる。
ちょっと、恐ろしいが希望もある。権力をもっていても相手の立場に寄り添うリーダーもたくさんいるはず。きっと努力をしているんだろう。
こんなことも知っておくとよいと思った。
これも、ウェルビーイング!
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