もうこりた? もう懲りた? 違います。。
「忘己利他」(もうこりた)とは、己の事を捨てて、他人のために尽くすことが慈悲の最高のあり方であるという最澄の言葉。

この掲示板の左側には「仏教の最終精神は『忘己利他』です」と小さく書かれており、これは仏さまの姿勢を表すものでもある。
さて、今年はとら年。
以前紹介したことがあるが、お釈迦さまの前世の様子を表した『ジャータカ物語』に「捨身飼虎」という有名なエピソードがある。
これは非常に飢えた虎の親子と出会い、不憫に思った釈迦が我が身を投げて、虎の母子に自分の身体を食べさせて救う話。典型的な釈迦の「忘己利他」の話だが、このようなことを実践できる人はまずいない。わたしたちは自我を捨てることができないため、「忘己」を伴う行為はなかなか実践できない。

しかし、「利他」の行為はわたしたちの心がけ次第で実践できる。
自分のことだけで頭が一杯になって、他を思いやる余裕が無い時に、思い出すことが大切な言葉。
あまり、難しい話しは好きではないが、「もうこりた」ならクスっと笑えるし、お覚えやすい。
今度職場で、仕事が忙しすぎる時に「あ~、もうこりた、わ~」とおやじギャグを放ってみたい。
これも、ウェルビーイング!
コメント