「新しいことを学んで成長していく人は幸福度が高くなります」と慶応の前野先生が言ってます。
学びにも成長にも興味がない人は幸福度が低い
先生の研究によると、こういうことらしい。
「幸福学を研究していると、学んで成長していく人は幸せで、学びにも成長にも興味がない人は幸福度が低いことがわかっています。」
「心理学の権威として知られるスタンフォード大学教授のキャロル・ドゥエックは、人間には「やればできる、自分は変われる」と思える「成長マインドセット(Growth Mindset)」と、人と比べて自分の能力の限界を決めつける「硬直マインドセット(Fixed Mindset)」の2つのマインドがあると提唱しました。」
「幸せになれるのはもちろん、「成長マインドセット」のタイプ。何かを学びながら新しい強みやできることを増やして成長しようとする人は、幸福度が高まります。コロナ禍でも一部の人は、「危機になると燃える」といった感じで、新しいビジネスをはじめたり、仕事や生活をガラッと変えたりした人もいるでしょう。」
たしかに、こうしてほぼ毎日、ウェルビーイングのことを考えてブログを書いていると、これまで惰性で観てたテレビを見なくなったし、いろんな人とつながったり、確かに楽しいし幸せな感じがする。
コロナの厳しい状況で転職、副業を優先したほうがいいの?
先生の見方はこう。
「そうですね。とはいえ、いきなり仕事を変えるのは不安やリスクもあるでしょうから、今思い切ったことをするのは勇気がいるとは思います。」
「でも、学びや成長に積極的な人は、「会社を辞めました」、「転職しました」、「独立しました」って、どんどん動いていますよね。コロナ禍のような状況になると、社会がごちゃごちゃ混乱します。ごちゃごちゃするから、新しいビジネスも生まれやすくなるのです。」
もちろん、生活第一ですから、生きていくための最低限の資金は確保しなければいけません。ただ、収入だけに縛られて不満や不安を我慢するのではなく、先を見越して何かを勉強したり、チャレンジしたりすれば、結果的に自分を高めて幸福度が上がっていくんですね。
それも難しいなら趣味を極めるだけでもいいので、会社と自宅以外の居場所を増やして、成長を止めずに人間関係を広げたほうがいいです。
世界で自分しかやっていないことに取り組む
先生の見方はこう。ワクワクする。
「幸福学の研究者として理想を言うと、世界で自分しかやっていないことへの取り組みがおすすめです。」
「僕も、幸福学の研究を10年ほど続けたら、「第一人者」と言われるようになりました。学問に限らず、自分しかやっていないことを10年続ければ、「第一人者」になれるんです。意外とすぐですよ。」
「最近は、自分がどうなりたいかより、一人でも多くの人が幸せになるために幸福学を究めたい、と思うようになりました。」
「世界で自分しかできないことなんて無理」「それほど好きなことがない」と、ハードルが高く感じる人は、ちょっと好きなことでも本格的にやってみればいいんです。そうすると、だんだん得意になってきて、周りから聞かれることも増えるので、余計好きになります。」
「好きでも商売にならないからと、すぐあきらめる人が多いんですが、仕事にならなくても好きなことをやって幸せならいいわけです。」
「まず幸福感を得ることが大事で、その経験が好きと得意の好循環につながっていけばラッキーと思うくらいでいいんです。そのうち気がつけば、副業になっていた、本業になっていた、なんていうことはよくある話です。」
「それでも、やりたいことが何もない人は、自分が属する組織、チーム、コミュニティで他がやっていないことをはじめてもいいと思います。誰かの真似じゃなければ、自分が頼りにされたり、仲間と協力し合うことで成長して幸せを感じられますから。」
幸せかどうかを毎日チェックしてみる
これは以前に書いた感謝日記と同じで大事なことかも。
「毎日寝る前にその日が幸せだったかどうか振り返って幸せだったら◎、中ぐらいだったら○、不幸せだったら×をつけます。そして、その理由を一行で書くだけです。」
「これをしばらく続けていると大半の人は、自分が「これがあると幸せ」「これが増えると幸せ」と思っていたものが、実は間違っていたことに気づかされます。」
「僕も、もともと何かを創造することが幸せだと思っていたんですが、自分のマーキング・カレンダーを見ると、幸せな日は人と会った日だけ。意外と自分は人が好きだったんだ、と気づかされました。」
そのように、内面にあるものを10個でも100個でも書いて外に出すと、メタ認知ができて、自分という人間を冷静に眺められるのです。自分のことって、わかっているようでわかっていません。何かを学ぶにしても、まずは自分にとって何が幸せかを知ったうえで、自己理解を深めることが必要だと思います。」
学ぶことは楽しいし、幸福につながる。
しかも、世界で自分しかやってないことに取り組むってワクワクする!
これも、ウェルビーイング!
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