優しい肩たたき(定年)

日経記事に面白い記事があった。そーだよなと思う。

13年には改正高年齢者雇用安定法が施行され、企業には65歳までの雇用確保が義務付けられた。25年までは経過措置だが、企業内では60代社員が目に見えて増えている。さらに同法の21年改正により、70歳までの定年延長が努力義務とされている。

一見、シニア層にとって良いことのように見えるが、妙なところで弊害が起きていると聞く。以前は60歳の定年を機に、「田舎に帰って農業をやろう」という人が少なからずいた。それがすっかり減ってしまい、農地の後継ぎに影響が出ているとのこと。

個人差があることとはいえ、60代前半の5年間は概して貴重である。60歳ならば「生まれて初めてトラクターの運転を覚える」といった挑戦がまだ可能だが、65歳になると「俺ももういいか」と消極的になりやすい。本気で「人生二毛作」を考えるなら、還暦くらいをめどに転身を図る方が合理的だが、「今の仕事をあと5年続けていい」と言われると、その方が魅力的に響くらしい。

それで本人が職場の役に立っていればいいのだが、「昭和な」流儀を押し通して、若い社員に煙たがられているケースもありそうだ。漫然と65歳の誕生月までを社内で過ごし、「人生二毛作」の仕込み時期を失うのはもったいない。会社を離れリカレント教育やリスキリングなど、本来いろんな機会があるはずだ。

ときには会社という「楽園」から追い出してあげる「優しい肩たたき」が、本人のためにもなるというケースは意外と多いのかもしれない。

優しい肩たたきをしてあげて、人生二毛作へチャレンジしてもらうこと。

これも、ウェルビーイング!

昭和~令和までサラリーマンやってます。心がフッと軽くなる考え方や、元気に生きて行こうという気持ちになるブログを目指してます。誰かのために、もっとWell Being(幸福)な世の中のために!

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