今から47年前に私立中学を受験した。
その受験日の朝のことを今でも鮮明に覚えている。
2月12日の朝、母がその日のために買ってくれた緑色のジャンパーを着て、オイル式のカイロを身に付けて、近鉄電車に乗って名古屋に向かった。
ようやく太陽が明るくなってきて、電車の窓から見る外がオレンジ色だった記憶がある。
受験が終わり、母が「どうだった?」と聞いたので、「理科が出来なかった」と言うと、「もう言わなくていい、、」とピシャリと言われた。
余程心配していたのかも知れない。
そんなやりとりを時々思い出す。
今度は、娘の中学受験の合格発表日。当時は掲示板で番号を発表する。午後1時に係りの人達が掲示板を抱えて、校舎の窓に張り出すと、周りからは歓喜や悲鳴に近い声が響きわたり、独特の雰囲気だったことを思い出した。
ふと横を見ると、妻は涙で顔をくしゃくしゃにして泣いていた。
中学受験は子供本人だけでなく、母親にとっても大きな試練なのだろう。これまで「風邪をひかないように」とか「健気に頑張ってきた子供の喜ぶ顔を見たい」とか、様々な思いが交錯して感情が溢れるのだろう。
中学受験は子供が最初に戦う試練の一つ。親にとっても試練。
中学受験そのものが良いか悪いか評価は置いといて、経験できたことは良かった。
人生のチャレンジはまたまだ続くけど、一度の人生、見送り三振するより、バットを振ったほうが楽しい。
頑張れ受験生!
これも、ウェルビーイング!
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