東京海上日動で54歳の執行役員が33人を飛び越えて社長に抜擢された。
国内の大手企業でこうした人事が発表されたことに感心したし、人を見る眼がさすが!と思う。
何も社長でなくても、こうした人物が組織で出世していくのだと思う。最後の決め手は「人間力」ということ。
東京海上日動次期社長 城田宏明氏(54)
「胆力がある」。知る人は皆、こう口をそろえる。難題に直面しても、どんな人を前にしても物おじしない。同僚の一人は「本当に困ったときや重要な局面には、必ず出てきて解決に導いてくれる」と厚い信頼を寄せる。苦労したのは、押し寄せてきた代理店再編の波への対応だ。サービス品質向上などを目的に合併が相次ぐなかで、関係する代理店間の調整に奔走した。「代理店の本音を引き出し、我慢強く交渉をまとめることを学んだ」と振り返る。
小宮暁社長は「変革を実現できるか、社員を巻き込んで進めていける人物かの2つの軸」で次期社長選任を進めたと説明した上で、城田氏を「前例にとらわれない改革を体現している人材」と評した。
東京海上日動の剣道部部長の顔も持つ。剣道は小学2年から打ち込み、高校と大学では主将としてチームを率いた。七段の段位を有し、今でも日曜日には道場に通い稽古に汗を流す。どんな場面でも平常心を保てるよう心身を鍛えるべく、修練に励んでいる。
大会の応援には多忙でも必ず駆けつけるなど「とにかく親しみやすく、常に部員に寄り添ってくれる」(剣道部員)存在だ。年齢や役職の壁をつくらず、自身も「好き嫌いなく人と付き合える」と認識する。
会見では「社長のプレッシャーと期待感は半々だ」と笑いつつも、損保業界の不祥事に関する厳しい質問には「会社を作り替えるくらいの気持ちでやっていく」と言い切った。持ち前の胆力と人柄がにじみ出る初舞台となった。
こうした人物を選んだ会社も立派だと思うし、是非頑張って欲しい。
これも、ウェルビーイング!
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