ダイルーション効果とは、重大なことも、ささいなことと一緒に説明されると、重大なことが重大に聞こえなくなる効果があるということ。
ロンドンビジネススクールのシバナサン准教授とデューク大学のカッカー助教授は、600人のアメリカ人に、次のいずれかの新薬の広告を読んでもらい、副作用がどれくらいあると思うかを聞いた。
説明①
アストラジン社は、不眠症を治療する医薬品キシロピノールを開発した。この医薬品は、記憶喪失、うつ病、重度の肝臓疾患、自殺願望などの副作用をもたらす可能性がある。
説明②
アストラジン社は、不眠症を治療する医薬品キシロピノールを開発した。この医薬品は、記憶喪失、うつ病、重度の肝臓疾患、自殺願望、頭痛、口の渇きなどの副作用をもたらす可能性がある。
人びとは、説明①より、説明②の方が副作用が少ないと判断をした。(頭痛や口の渇きなどは軽度だから)
こうした軽度の説明もあることで、重度の副作用の説明効果が弱められていた。
なんと、、重大なことも、ササイなことにまぶされてしまうと、その重大性に気づかなくなってしまうということのようだ。
自分が相手に説明する時には悪用しないように、相手から何か説明されるときは注意して身を守ろう。
これも、ウェルビーイング!
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