ふかふかのソファに座るか? 固い椅子に座るか?

「何回も同じことを伝えているのに、なぜわかってもらえないんだろう?」

他者とコミュニケーションをとるなかで、そんなことを感じた経験は誰にでもあるのではないか?

なぜ、あなたの思っていることはなかなか相手に伝わらないのか?』(西 剛志 著、アスコム)は、そんな人のために書かれた本。

著者は、脳科学の研究に携わる脳科学者(工学博士)。なかでも「うまくいく人とそうでない人の違い」をおもなテーマにしているそうで、その研究結果から「うまくいく人と行かない人との最大の違いは『コミュニケーション』にある」ことがわかったのだとか。

端的にいえば、うまくいく人は「コミュニケーションスキルが高い人」だということ。そして「自分の脳と相手の脳が見せる世界が違うということをしっかり認識している人」こそ、コミュニケーションスキルが高いということです。

そこでクイズ。

この2つの絵に描かれている人物は、どちらも同じ。

しかしソファに座っている人のほうが、椅子に座っている人よりやさしい人に見えるのではないでしょうか? それは、やわらかさをイメージさせるものがあると、人の印象も柔らかくなるからなのだそう。

ハーバード大学の研究によると、硬い木のブロックを触りながら登場人物の評価をしてもらうと、やわらかい毛布を触っているときに比べて、登場人物を頑固で厳格な性格だという人が多くなります。また、やわらかいソファに座った場合、硬い椅子に座って交渉するよりも、交渉相手をより安定的な人と感じて、交渉がより柔軟になることも報告されています。(111〜112ページより)

ふかふかのソファに座るか、硬い椅子に座るか。

それだけの違いで、人の印象や交渉の難易度が変わるというのです。だとすれば、ぜひとも覚えておいて、日常生活のコミュニケーションにおいても活用したいところ。

著者も、苦手な人と話をしなければならないとき、親子や夫婦でいいにくいことや難しい話をするときなどは、ソファに座って話すことを勧めています。

私たちは基本的に、「自分の思考や行動は自分の意思で決めている」と思いたいはず。

ところが実際は、94〜96%が無意識的に決定していることがわかっているのだそう。つまり自分の確固たる意思というよりは、環境に左右されているということ。

同じことは、人との会話にもいえる。つまり相手の言動にイラッときたとしても、その言動は相手の本意だとは限らないわけです。

たとえば、そのときの場の環境が、相手にその言動をとらせてしまったということも考えられるでしょう。あるいは相手ではなくこちらが、そのときの環境の影響でイラっとする印象を持ってしまったということだってあり得る。

人それぞれ脳のバイアスが違うからこそ、自分が見ている世界と他の人が見ている世界が違ってくる。そのことに気づくだけで、人間関係から受けるストレスが格段に減ると著者は断言している。

自分と自分以外の人が見ている世界がどれだけ違うかを知るだけで、コミュニケーションスキルが劇的に変わるとも。

これって、以前のブログ「ピカソの話し」とも共通している。

自分と相手は違うってことを前提にコミュニケーションしたほうが、お互い幸せになれるかも。

これも、ウェルビーイング!

yasu

昭和~令和までサラリーマンやってます。心がフッと軽くなる考え方や、元気に生きて行こうという気持ちになるブログを目指してます。誰かのために、もっとWell Being(幸福)な世の中のために!

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