これは画家のピカソのエピソード。
ある人が「これが私の妻です」と言ってピカソに写真を見せた。じっと見ていたピカソは「ずいぶん平べったい人ですね」と言ったという。
私たちは写真を見て、写っている人を頭の中で立体的に作り変えて人物を想像する。相手も同じ想像力を使うという前提があるからだ。
しかし、ピカソのエピソードは、そうした前提が成り立たないことがあることを示している。
なので、日常の会話でも、そのことを認識していないと、理解が食い違ったまま会話が進んで、お互いが傷つくことになるかも知れない。
あともう一つ。「家の前に池があり、空には月が出て鳥が飛んでいる」という状況の絵を何人かに描いてもらったら、かなり違った絵が出てきたそう。

これも、家の大きさや池の位置、月の場所や鳥の大きさ、鳥の数など、思い描く風景は人それぞれ。
つまり、人それぞれ頭の中で思い描くことは違いがあるという前提で、丁寧な会話と相手の思いに対する豊かな想像力が必要なんだだと思う。
ただでさえ、リモートワークでリアルなコミュニケーションが困難な状況が続く中、相手への想像力を働かせて、相手の思いに寄り添う努力をすることが重要なことだと思う。
そうすることで、お互いがハッピーな状況になるだろう。
これも、ウェルビーイング!
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