こんなエピソード。カッコいい。
「天才バカボン」で有名な赤塚さんが、アシスタントと仕事で忙しい合間をぬって飲みに出かけた。
翌日、アシスタントはあろうことか二日酔いで仕事をすっぽかしてしまった。
「もうクビになる」とおそるおそる赤塚さんのところへ謝罪にいくと、赤塚さんは
「許すのだ!」といって、まったく咎めなかった。

『天才バカボン』の原稿を描き上げた赤塚さんは編集者に原稿を渡します。
しかし、編集者はあろうことか原稿をタクシーに置き忘れて、なくしてしまいます。
「怒られる…」とおそるおそる編集者が赤塚さんのところへ謝罪にいくと、赤塚さんは「ネーム(脚本)は残ってるの?」と尋ねます。
編集者は「あります」と答えると、赤塚さんは「ネームがあれば、また描けるよ」と言って、
「まだ少し時間がある。呑みに行こう!」と落ち込む編集者を誘ってあげたとか。
呑んで帰宅してから赤塚さんは、原稿を書き直し、翌日、「2度目だから、もっとうまく描けたよ」と
前向きな言葉を言って、原稿を編集者へ渡しました。
赤塚さんの度量の大きさを感じさせるエピソード。この話には続きがある。
編集者が失くした原稿が、1週間後にタクシー会社から赤塚さんのところへ郵送されてきたそうです。
赤塚さんは「2度と同じ失敗を繰り返さないように、おまえが持ってろ」と、編集者に原稿をプレゼントしたそうです。
度量の大きな人間はカッコいい。
これも、ウェルビーイング!
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