頼朝よりも100年以上昔、1013年~1042年の間イングランドを治めたクヌーズ王という王様の話し。
ある時、クヌーズ王は王座を海岸の波打ち際に持っていき、そこに座って、打ち寄せる波に「止まれ!」と何度も命じた。
けれども、波は止まらず、クヌーズ王はびしょ濡れになった。
この時、彼は部下たちに王の現世の力がいかに限られたものかを語ったそうだ。クヌーズ王は周りの部下たちが自分へ媚びへつらうことに辟易しており、究極の力を持っているのは神であることを、彼らに示したかったというのが本心だったそうだ。
つまり、王様であっても力の限界があるということ。そして神の力の前では人間はひれ伏すしかないという考え方だったのだろう。
そういえば、先般のエリザベス国王の葬儀を見ていても、神(キリスト教)の前では国王といえども平等というかそんな感じがした。
日本とイギリスの文化の違いなのかも知れない。
広くヨーロッパ文化では、神という存在が大きな役割を果たしてきたのだと思う。
神を信じるほうが幸せなのか、どうなのか分からないが、人間は何かを頼りにして生きていくことが幸せなのかも知れない。
これも、ウェルビーイング!
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