ハラスメントという言葉ができて久しい。
ハラスメント研修とかの名目で様々な取り組みを行っている会社も多いだろう。その研修の中身と言えば、細かなテクニカルな内容も多い。例えば、部下に対しては「こういう言い方は良くない」とか「こういう行為はハラスメントにあたるので注意しましょう」とか、、
でも、こんな些末な研修を受けるたびに空しい気持ちになる。何故なら根本的な根っこの考え方にメスを入れてないからだ。研修する側は「研修やってるでしょ」みたいな形式的な場合も多い。
国はどう考えているんだろう。
2012年厚生労働省が設置した「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」のワーキング・グループの締めくくりでこんな言葉があった。意外といいこと言ってる。
「全ての社員が家に帰れば自慢の娘であり、息子であり、尊敬されるべきお父さんであり、お母さんだ。そんな人たちを職場のハラスメントなんかでうつに至らしめたり苦しめたりしていいわけがないだろう」
目の前にいる同僚、部下、上司、お客様は、みんなお母さんやお父さんにとって大事な子どもであり、また一家を支える大事な大黒柱だったりする。
つまり、あなたの目の前にいる人は、自分との関係がどうであれ「誰かにとってはかけがえのない大切な人」であること。
だから、人に対して「敬意」を持って接することが円滑なコミュニケーションや人間関係で大事なことであり、そういう気落ちで人と接すれば、良好な関係を築くことができるのでハラスメントも無くなると思う。
それでも、いじめやハラスメントを受けたら、以前書いた通り毅然として対応しよう。(負けるな)
特に、上に立つ人は、年齢や性別、国籍に関係なく誰に対しても「敬意を払う」という当たり前のことを身につけるべきだ。どんな業績をあげようと、どんなに生産性を高めようとも、最後に問われるのは人間性。大切なのは「その人がどんな人間であるか」だけ。
「敬意」を持って人と接すること。これ特に言いたい。
これも、ウェルビーイング!
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