においを嗅ぐことで、幸せな気分や不愉快な気分になったり、過去の記憶を思い出すことはないだろうか。
私の場合、カビのにおいは幼少期に住んでた家の物置を思い出すし、バニラエッセンスのにおいは母が時々作ってくれたパンプディングを思い出す。だからフレンチトーストを時々作っては、あー懐かしいと思ったりする。
そんなことを思っていたら、『プルースト効果』という言葉を知った。
『プルースト効果』とは、香りを嗅ぐ事でその時の記憶や感情が蘇ること。
プルースト、とはフランスの作家のマルセル・プルーストのことで、その半生をかけて執筆した大作『失われた時を求めて』の中で、口にしたマドレーヌの味をきっかけに、幼少期の家族の思い出が蘇る事から名付けられた。
五感の中で唯一、感情・本能に関わる「大脳辺縁系」に直接伝達されるのは「嗅覚」
「におい」は五感の中で、最も記憶に残る感覚とのこと。また、人間の感情の75%は、「におい」によって引き起こされるとの研究もある。
まさに、人は、「におい」嗅覚によって、大きな影響を受け、記憶を残し、そして、その後の感情の引き金になる。
そういう意味で、改めて「におい」について考えてみることも大事かも知れない。
例えば、日々過ごすリビングをお気に入り香りで満たすとか、ハンカチに少し香りをつけて、ストレスを感じた時に触れるとか、いろいろあるだろう。
それだけ、人間にとって「におい」「香り」のインパクトは大きい。
「香り」で幸せになること。
これも、ウェルビーイング!
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