これまでの人生で誰かに言われた一言がずっと頭に残っていることはないだろうか?
言われた時の言葉はもちろん、言われた時の情景までありありと記憶に残っていること。
それが嬉しい言葉ならまだしも、心に突き刺さるような傷つくような言葉だったら、その言った相手に対して恨みや憎しみが消えないもの。
しかも、言った当人は案外言ったことすら忘れてることが多い気がする。
歴史上でも一言が原因で足をすくわれた人物がいる。豊臣秀吉の名軍師であった黒田官兵衛だ。織田信長が本能寺の変で討たれた時に、これで天下取りへの運が開けたとの意の言葉を発した。
出世欲のある秀吉本人もそう思ったかもしれないが、露骨にそれを言葉にした官兵衛のあざとさを許せなかったのだろう。あれほど天下人への道筋をつけた功績がありながらも、とかく官兵衛は秀吉に冷遇された。この一言が原因だったといわれている。
一方、革命家ながら誰からも愛されたという明治維新の立役者、西郷隆盛は天を敬い人を愛する「敬天愛人」を座右の銘としていた。誰とも身分の分け隔てなく接し、その発する言葉も常に相手をおもんぱかったものだったといわれる。
結局は「人を敬う心」を常に持ち合わせておくことが大切なのだ。そう思うと自分もあらためてこの言葉をしっかりと胸に刻みたい。
私もきっと言葉で誰かを深く傷つけてきたかも知れない。謝りたい。
一言を大切にしていきたいと思う。
これも、ウェルビーイング!
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