知の巨人とも言われ、ジャーナリスト、評論家の立花隆さんが好きだ。
立花さんは昨年80歳で亡くなったが、彼の本「ぼくはこんな本を読んできた」を今読んでいる。
彼は、大変な読書家でもあり、どんな本を読んできたのかに興味を持ったからだ。
大変面白い本だが、そこで特に印象に残ったこと2つ。
一つは、人間の持つ知的好奇心について。
「アリストテレスの『形而上学』の冒頭の言葉は、『人は生まれながらにして、知ることを欲している』ということ」「本当に人間というのはとにかくより多く知りたいという欲求に衝き動かされて生きている」→(余談)だからクイズ番組は流行るのだ、、
二つめは、今に生きる人間にとっては、過去の文学や古典なども参考にはなるけれど、時代の先端分野である科学やノンフィクションのほうが面白く勉強になるということ。立花さんは若い頃はいわゆる古典や教養書のほうが知的で優れていると思い込んでいたそうだが、実際には科学やノンフィクションのほうがはるかに面白く勉強になると言っている。
読書については、私は人文系の書物を読む傾向になりがちで、本屋に行っても人文系のコーナーに立ち寄ることが多い。その癖を見直して、様々なジャンルの本も読んでみようという気になった。
この本には、立花さんが読んできた様々な面白そうな本の書評が書いてあるので、参考になる。
本を読むことで自分の世界は拡がる。だとすれば、偏った読書傾向を見直して、新たな本を読むことで違った世界と出会い、今まで気づかなかった自分を発見できるかも知れない。
これも、ウェルビーイング
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