日本史上最高の演説をした人は、北条正子と言われている。
現在、NHKで「鎌倉殿の13人」という大河ドラマが放映されているが、調べてみるにつけ北条政子という女性は凄い人だ。
北条政子は鎌倉幕府を開いた源頼朝の妻。頼朝が亡くなった後、尼将軍として源氏を率いてきた。
詳しい説明は省略するが、北条政子のこの演説があったからこそ、その後600年続く武家社会が築かれたと言っても過言でない。
天皇を中心とした社会をつくるのか、武士を中心とした社会をつくるのか戦ったのが「承久の乱」。その戦を前にして、北条政子が語った言葉。
「みなさん,心を一つにして聞いてください.これは私の最後の言葉です.頼朝様が朝敵(木曽義仲や平氏のこと)をほろぼし関東に武士の政権を創ってから後,あなた方の官位は上がり収入もずいぶん増えました.平家に仕えていた時には裸足で京まで行っていたあなたたちでしたが,京都へ行って無理に働かされることもなく,幸福な生活をおくれるようになりました.それもこれもすべては頼朝様のお陰です.そしてその恩は山よりも高く海よりも深いのです.しかし,今その恩を忘れて天皇や上皇をだまし,私達を滅ぼそうとしている者があらわれました.名を惜しむ者は藤原秀康(ふじわらひでやす)・三浦胤義(みうらたねよし)(二人とも朝廷側についた有力武士)らを討ち取り,三代将軍の恩に報いてほしい.もしこの中に朝廷側につこうと言う者がいるのなら,まずこの私を殺し,鎌倉中を焼きつくしてから京都へ行きなさい」
人の心を動かすのは感謝の気持ちだと思う。今も昔も変わらない。
人の心を理解することは大事だ。
これも、ウェルビーイング!
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