昔の車のCMで、井上陽水の「くうねるあそぶ」という言葉が流行った。1988年のCMだからもう34年前、、これっていい。
さらに、神田東クリニック 院長 高野先生が「ぼんやり」もいいと言っている。なるほど。
まずは「食う」。私たちの体の約6割を占める水分は特に重要だ。炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素も十分摂取しなければならない。食事は単なるエネルギー源ではない。味付けを工夫したり、家族や近しい人と食卓を囲んで話したり。食を楽しめる心は人間ならではだろう。
次は「寝る」。食事と違って何か外からエネルギーが入ってくるわけではないが、心身の回復につながる不思議な機能だ。睡眠中には脳をはじめ全身が免疫細胞や様々な働きを持つホルモンなどによってメンテナンスされ、目覚めてからの活動に備えられる。睡眠不足が長期間続くと、種々の病気を誘発してしまう。
そして「遊ぶ」。いわゆるリフレッシュだ。もし落ち込むようなことがあっても、趣味が気分転換になって頑張れるうちはまだいい。本当に滅入ってくると、趣味も楽しめない。心身の状態の深刻さを判断するひとつのバロメーターともいえる。
この3つに加えて「ぼんやり」する時間を意識して確保するのも大切だ。
脳では感覚器を通じ「入力」された情報を「処理」し、意思決定という「出力」を繰り返している。しかし景色をぼんやり眺め、ゆったりする時間も欠かせないと思う。このとき活性化するのが「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」と呼ばれる神経の働きだ。
ぼーっとしているようにみえるかもしれないが、情報過多で乱雑な状態だった脳が整理される。次の活動に備えることができ、創造性も発揮しやすくなる。拭き掃除や散歩といった単調な動作もDMNを誘発するとされる。年末年始に自由時間があるならば、「ぼんやり」を意識して過ごしてみてはどうだろう。
年末年始は少し休んでぼんやりしたい。
これも、ウェルビーイング!
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