日経新聞に載ってた記事で考えさせられた。最近の若者は自己肯定感が低いらしい。
さて、「卒アル」とはアルコールを卒業することではなく、卒業アルバムのこと。
卒業アルバムの写真は、一生残るのに表情や肌の状態が良くない写真に後悔する人も多い。そこで、東京大学大学院2年の小野万優子さんは「高校時代でも納得できる自分の見せ方はできないものか」と思案。そこでクラウドファンディングを活用した「卒アル上書きプロジェクト」を昨年秋に立ち上げた。
ちょっとしたメークも認めない高校は多い。少しのメークで「少しでも明るく過ごせるなら認めていいのでは」(小野さん)と思うが、高校生はすっぴんが前提。このため、卒アルの撮影は自己肯定感が生まれない。
自己肯定感を高めたいから、こうしたプロジェクトを考えるのだろうが、最近の若者がなぜこうしたことを考えるのかというと、「とりわけ2000年以降に生まれたZ世代は幼少の頃からリーマン・ショック、東日本大震災、新型コロナウイルスと常に危機に直面してきた。加えて、いい大学、優良企業に入れば人生が安泰という成功方程式が消えた」というのが理由らしい。
たしかに、この20年で何か日本が元気になったかというとそうでもない。しかも、スマホで世界と常時つながり、華やかなサクセスストーリーや楽しげな他人のライフスタイルを見るたびに「自分はだめだ」と否定感が生じてしまうからだろう。
昔と違って、デジタルが進んで物質的にも不自由のない社会で生きてる若者たちも、それなりの心の葛藤はあるんだろう。
自己肯定感を高めることで、幸せを感じられるもの。
自己肯定感が低いのは若者だけに限らないが、人と比較しないで自分をありのまま肯定できることは大切なこと。そういう意味で、卒アルプロジェクトも大事なのかな。
これも、ウェルビーイング!
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