古代は男女の区別ない社会

世界経済フォーラムが2021年3月に発表した各国における男女格差を測る指数(ジェンダーギャップ指数)の日本の順位は156カ国中120位(昨年は121位)で先進国中の最低レベル

この指数は、「経済」「政治」「教育」「健康」の4つの分野のデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示す。アジア諸国の中でも韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果。

日本は、特に、「経済」及び「政治」における順位が低くなっている。

日本は伝統的に、男女格差があったのか??

答えはNO!

歴史学者の義江明子さんによると、古代日本では、そもそもは男と女の区別無く、統率能力がある熟年男女の中から王が選ばれていたということ。また、日本は本来、男と女をあまり区別しない社会だった。

条件さえ合えば男でも女でも即位する。一般民衆でも男女をあまり区別しない。労働でも、これは女の労働、男の労働とはっきり分けない。血筋についても同じ。父方の血統も、母方の血統も大事にする。これは、日本だけではなく地球上の、いろいろな地域にもともとある仕組みのようだ。

女性天皇である推古天皇の場合、権力闘争の中で自分の実力を見せつけて、三十九歳で選ばれて即位し、亡くなったのは七十五歳。その間に仏教を取り入れ、中国との外交を再開し、豪族たちをまとめ上げた。
明治時代ぐらいの先入観で、政治は男がやっているものだと思い込み、例えば何かを図や絵で説明するときに、古代の政治のことならつい男ばかり描いてしまう。でも実はたくさん女性がいた

私たちは、狩猟は男がやり、みんなに獲物を分配した、だからリーダーは男だ、と思い込んでいる。最初から男が社会を進めたというイメージは、とても分かりやすい。しかし、実際には狩猟に加わっていた女もいたし、人々が生きていくために必要な食料の多くは、採集で確保されていた。

つまり、先入観の問題。たとえば学習漫画では、狩りをするお父さんと木の実を採るお母さんがいて、その間に子供がいるというような家族が出てくるが、おそらくそんな構図は多数派ではなくて、きっともっとカオス。今のファミリー観に影響されたものを後付けで考えているに過ぎない。

いつから、こうした男性社会になったのか?

日本はもともとはあまり男女の差がない社会で、王もその中から選ばれていた。邪馬台国の卑弥呼もその一人。「このままではだめだ。ダッシュで追いつけ」と、がっちりと出来上がっている中国の支配制度を取り入れたのが七世紀末。そこから大きな変化が始まり、男性優位のシステムが上から浸透していく。その後も時代の画期ごとに強化され、明治の家制度で決定的になった。

江戸時代も男尊女卑だったが、武士と町人は違うし地域によっても違う。年長の女子が家を継ぐ地域もあったそうで、江戸時代のほうが多様性はあった。

戸籍の影響

一人の例外もなく、人々を把握するためのものが戸籍。日本で全国一律、全階層の全員を男女に区分して把握する制度は、七世紀末に出来上がりました。徴兵制と一体です。さかのぼると紀元前三世紀に秦の始皇帝が中国を統一した源にも戸籍制度があります。男をくまなく兵士に組み込み、軍事大国を築いたのです。七世紀末の日本も対外戦争の危機に直面していて、戸籍を作り徴兵制を実施します。歴史的にみると、戸籍と徴兵制、富国強兵の実現は三位一体。明治にも同じことが、欧米に追いつくために行われました。

 古代の豪族たちは、男も女も朝廷に出仕していました。七世紀末になると、男性豪族は中国的な官僚システムに組み入れられ、官人の間にじわじわと父系の継承原理が広がります。男女差が乏しかった庶民でも、男が代表者の戸主になり、父系で継承されます。新しい父系原理が社会に浸透する過渡期が八世紀。九世紀以降には、天皇も男が当たり前になっていきます。

戸主になる資格がある男性だけが公的な立場を獲得する、明確な男女差の始まりです。実際に丁寧に史料を見ていくと、村を束ねるリーダーは九世紀半ばごろまで男も女もいました。

日本本来の伝統を取り戻そう

義江さんの研究にようると、上記の通り、もともと日本には男女差は無かったのだ。

であれば、今こそ日本の伝統を取り戻して、男女差の無い社会を築いていくべきだと思う。

女系天皇を反対するとか、今「日本の伝統を守れ」と言っている人は戦前、明治で思考が止まっている。古代まで把握している人はほとんどいないのではないか。

冒頭の 「ジェンダーギャップ指数」が先進国で最低とか、恥ずかしい限り。

今は男性でも、前世では女性だったかも知れないし、来世では女性に生まれるかもしれない。逆もまたしかり。また、自分の子供や孫が女性であったら、もっと平等に活躍できる社会になって欲しいと親は思うだろう。

これも、ウェルビーイング!

yasu

昭和~令和までサラリーマンやってます。心がフッと軽くなる考え方や、元気に生きて行こうという気持ちになるブログを目指してます。誰かのために、もっとWell Being(幸福)な世の中のために!

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