時間とお金、あなたならどっちを選ぶ?

考えさせられるエピソード。

ニコールは大手クレジットカード会社の新任エグゼクティブで、夫のトマスは多忙なVP(ヴァイスプレジデント)だった。

2人はめったに同じ市内にいることはなく、もう何年も、いっしょに休暇をとったことがなかった。ある日、トマスは思いがけない幸運に恵まれた。費用はもつから、国外出張を1週間延長し、スイスアルプスを楽しんでくるようにと、気前の良いクライアントが言ってくれたのだ。これは一生に一度のチャンスだった。トマスは妻に頼み込んだ。

「ニコール、どうか、いっしょに来てほしい。数日間だけでいいから」

ところがニコールは、ため息をついて答えた。「行けない。大切な会議があって、欠席するわけにはいかないから」。トマスはしかたなく代わりに妹のリーアと出かけ、思う存分楽しみ、それは兄妹のどちらにとっても「これまでで最高の旅」となった。

「5年たった今でも、あの旅行を話題にするんですから」とニコールは私にこぼした。「そのうえ、いつもトマスは私に聞くんです。『ニコール、あれはなんの会議だったんだっけ?』って。『正直に言うと、思い出せないの』と私が答えると、決まってやり返されます。『重要って、そんなものだったのか?』と」

後にニコールは、とろうと思えば休暇がとれたこと、そして、その会議は必ずしも出席しなくてよかったことを認めた。彼女のチームは、彼女抜きでも大丈夫だった。

ところが当時、その会議は重要に思えて、どうしても出席しなければいけない気がしたのだ。その結果、どうなったか? トマスとリーアは一生の思い出をつくることができた。一方、ニコールの「重要な」職務は、忘却の彼方へと消え去った。

こういうことあるかも。仕事に没頭しているとそれが全てに優先するような感覚。自分にも経験がある。つい目先の利益を追ってしまう。

お金を追い求めるのも、ある程度までは大事だけれど、それは果てしない任務となる。もっとお金を得ようとする試みには、切りがない。

人は必ず死ぬ。だからこそ、時間は有限で大事なもの。自分が死ぬ存在であることを常に意識して生きていけば充実した人生を送ることができるかもしれない。頭で分かっていることだけど、体感として分ることが大事だと思った。

大事なことは先延ばしにしない。

これも、ウェルビーイング!

昭和~令和までサラリーマンやってます。心がフッと軽くなる考え方や、元気に生きて行こうという気持ちになるブログを目指してます。誰かのために、もっとWell Being(幸福)な世の中のために!

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