よくこんなこと言われたことないだろうか。また子供に言ったりしてないだろうか。
「勉強するのはあなたのためを思って言ってるのよ」とか「こうしたほうがいいのは、あなたのためだから」とかとか。
「あなたのため」という枕言葉がつくことで、言われたほうは断りにくくなる。なぜなら人は悪意のこもったものを拒絶することはできるが、善意で提供されたものは、これを断るのはなかなか難しいからだ。(相手は善意というより、自分の欲望やエゴのためという本音も見えるが)
だから、こうした相手にプレッシャーを与えるような言い方はやめたほうがいい。
言葉遣いは難しい。
例えば、下記の例ではどうだろう。
A「 これ、おいしいから食べてみて 」
B「 これ、私はおいしいと思うけど、あなたもどう」
Aだと、もしおいしくなかった場合に「いえ、おいしくない」とは言いにくい。何故なら、最初から「おいしいから」と絶対的に断定されてしまっているからだ。
Bだと、あなたはおいしいと思っているかもしれないけど、私は自分で判断できるという気持ちになる。相手にも「私は、おいしいと思わない」と言える自由の余地がある。
AとBの違いは、「私は」という言葉が入っているからだ。
I(私)メッセージ と You(あなた)メッセージ
この言葉を初めて知ったのは、会社入って3年目くらいの時に本で読んだ(もう30年前)

Iメッセージとは、主語が私で始まる言葉。例えば「私は、あなたが後片付けをしてくれたおかげで、ゆっくりすることができて嬉しい」というような表現。
Youメッセージとは、主語があなたで始まる言葉。例えば「あなたは自分で食べたものくらい自分で洗って片づけなさい」というような表現。まぁそりゃあなたの言うことも分かるけど、、、という気分になる。
あなたは、自分と違う「他者」
あなたは、、と言う前に、Iメッセージで違う表現はできないかということは、割と意識して考えている。
言葉一つで、受け取る人の気持ちは変わる。相手を束縛しないことは大事。
だから、「私は」という主語をつけたIメッセージコミュニケーションを意識したいもの。
良好な人間関係のために。
これも、ウェルビーイング!
コメント