医師・作家の鎌田實さんが「にも関わらず」は人生を支える言葉として紹介している。
鎌田さんが、ポーランドにあるアウシュビッツ= ビルケナウ強制収容所に行ったとき、案内してくれたボランティアからこんな言葉を聞いたそうだ。
「希望がなければ生きられなかった。でも、希望だけでは生きられなかった」
過酷な状況を生き抜くには希望をもつことが大事。
それでも、希望をつなぐことができず、自殺していく人もいた。
そんななかで生き抜くことができた人は、毎日丁寧に生活のリズムを作る人だったそうだ。
縦縞の服のしわを伸ばして、少しでも綺麗にしておこうと思ったり、ガラスの破片を拾っておいて髭を剃ったり。こういうことが大事だったと。
絶望的な状況にもかかわらず、自分自身を大切にして生きていく――。
また、高齢になっても若々しい人は「よく動く」「よく食べる」「好奇心」「自分流」を大切にしているということ。
この四つがいきいきと生きる秘訣になっているそうだ。
そこで、 DJ SUMIROCK(スミロック)として、ギネスブックが認定している世界最高齢DJ 岩室純子さんを紹介している。彼女は、1935年生まれの85歳。
彼女は、なんと77歳でライブハウスに初めて行って、DJというものに好奇心を持ち、DJの学校にも通い、ターンテーブルの前に立つようになった。
彼女には「もう年だから」なんて発想はない。
60歳頃にご主人を亡くしたが、昼間は中華料理店の経営をして、閉店後、夜になると新宿の歌舞伎町のクラブへ行って、スミロックに変身している。
人生に納得なんてしてない。“余生”なんてものもない。
だから今日もやりたいことをやる
結局全ては自分の心の持ちようだ。「にも関わらず」と発想で元気に生きていきたいもの。
これも、ウェルビーイング!
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