オックスフォード大学のカール・フレイ教授が、こんな研究を発表していた。
やっぱり、人と会って、話して、その中から様々なアイデアやひらめきが生まれると思う。
「コロナはイノベーション創出にマイナス」
つまり、大胆なイノベーションに必要なのは大学、スタートアップ、IT大手、個人の発明家など様々なプレーヤーによる自由な探求が必要だが、不幸なことに、パンデミック下ではそうした探求を進めにくい。
第1に感染拡大を恐れてグローバルな人材交流や移動が制限されており、これに伴いイノベーションも不活発になっている。全米経済研究所の最近の調査によると、米国が技術で世界の先頭を走ってきた背景には移民の存在があるという。
第2にリモートワーク支援技術の開発は確かに加速したが、リモートワークそれ自体が全体としてイノベーションのスピードを鈍らせている公算が大きい。
今ではビデオ会議システムなどを駆使すれば、遠く離れていてもウェブ上で共同作業ができる。リモートでの協働が容易になれば、世界各地の専門家が共同研究やアイデア交換をできるので、イノベーション創出にとっては好ましい。
そうは言っても、新しいアイデアは往々にして思いがけない出会いややりとりから生まれる。だがソーシャルディスタンス(社会的距離)をとらなければならない状況では、そうした出会いが起きにくい。
リアルチームは大胆なイノベーションを創出する可能性が高いのに対し、リモートチームは既存のイノベーションの小幅の改善に適していることがわかった。

コロナとはこれから長い付き合いになるだろうけど、その中でも人と会って直接話すことで生産性は高まるだろう。
これも、ウェルビーイング!
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