毎日、仕事や家庭や人間関係や様々なことで不安だったり、頭を悩ますことは多い。
頭で、つまり「思考」でアレコレ考えても解決できることは少ないのではないか。考えれば考えるほど、その問題にフォーカスしてしまい、そこから抜け出せなくなってしまう。
解決できない理由は、問題を考える時には心が「今ここ」に無くて、過去と未来を行ったり来たりするからだ。「あの時こうしとけばよかった」「このままだったら、将来どうなるんだろう?」等々の堂々巡りが繰り返されるだけだ。
実際にリアルに存在するのは「今ここ」にしかなく、不安な気持ちも「今ここ」にしか存在しないのに、「今ここ」に存在しない過去や将来のことをいくら頭で考えても、「今ここ」に存在する不安や心配は解消されない。
だから結局、過去と将来のことを「思考」すればするほど、どのみちコントロールできないことを何とかしようとしているので、火に油を注ぐように、問題を大きくしてしまうというのが種明かしだ。
では、どうすれば良いか?
自分でコントロールできることだけ、コントロールすること
「過去のこと」→終わったこと。どうにもできない。
「将来のこと」→どうなるか分からない。コントロールできない。
「今この瞬間のこと」→コントロールできる。
<体の動きを観察する、注意を向ける>
●呼吸すること・・・ゆっくり息を吸う、息を吐く
●よく噛んで食事すること・・・一口ずつ味わうこと
●一歩ずつあるくこと・・・足の裏が畳に触れる感覚を感じながら歩く
●ランニング・・・一歩一歩走ることに集中する
少なくとも、自分の体の動きは「今ここ」にしかないので、そこに注意を向けることは可能だ。そのこを通じて、過去と将来をふらふらと行き交う「思考」を鎮めることが可能になる。
そんなことで、問題を解決できるのか?というかも知れないが、心を鎮めた状態で、目の前にある問題からちょっとズームバックすることで、新たな発見があるかもしれない。
新たな気づきがあったり、問題と思っていたことが実は取るに足らない些細なことかもしれない。
いずれにせよ、火に油を注いでいる状態から抜け出すには、「今ここ」に立ち返るのが一番だ。
妄想しないで、心をしっかりと守ること。
これも、ウェルビーイング!
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