私の好きな精神科医「泉谷閑示」さんが、メタ次元で人の話しを「聴く」ことの重要性を言っていて、なるほどと思う。人の話しを聴くとはそういうことなんだ。
例えば、同じ人が下記4つの話題を話してたとすると、この人は要するに何を伝えたいのか。この人の本質的な考え方は何なのか。

(会話①)
「職場の部下が、いちいち自分のところに指示を仰ぎにくるのがうっとうしい」
(会話②)
「年老いた親が、だんだん自分に甘えるようになってきて、面倒を見るのが苦痛になった」
(会話③)
「自分の仕事のやり方を上司に批判されたのがストレスだった」
(会話④)
「昔から自分のペースで物事をやらないと気が済まない性格だった」
ここで、会話①②からは「人に依存されることの煩わしさ」がテーマであり、会話③④が加わったことにより、この人は何故人に依存されることが煩わしいと思ったかの理由が見えてくる。それはつまり「自分のやり方ペースを、他人に干渉されたり邪魔されたりしたくない」からだったということ。
人の話しを聴くときは、その人の心の根底に流れていることを抽象度を上げて聴くことで、理解が深まると思う。
話しの表面にとらわれないで、抽象度を上げて聴くようにしたい。
これも、ウェルビーイング!
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