「私たちの脳は何度も繰り返して起こることに順応してしまう癖がある」とのこと。
これは心理学用語では「快楽順応」と呼ばれ、何か素晴らしい出来事が起こったときには最高な気分になるのに、少し時間が経つにつれてその状態に慣れてしまい、最初のころに感じていた高揚感がなくなってしまう、というもの。
たとえば、新しく家や車を購入したとき、第一志望の大学に合格したとき、その瞬間は気分が盛り上がり嬉しい気持ちでいっぱいになるけれど、しばらくするとその気分は徐々に薄れていき、その状態を当たり前のものだと感じてしまう。
そうなると気分が満たされず、他人と比較して、落ち込んだりしがち。
では、どうすれば良いか?
その答えは、長く持たないものにお金と時間を投資すること。
ある有名な消費アドバイザーは「形のあるものではなく経験を買いなさい」と言っているそうだが、例えば知らない土地へ旅行すること。
旅行自体は1週間で終わってしまうかもしれないが、そこで体験したことや思い出はずっと記憶に残る。
一方で高級車や高級マンションを買った場合はどうだろうか。どうせ飽きてしまう。
2年もすれば、その車を購入したころのような興奮を得ることはできずに、より高級な車が欲しくなったり、友人が新しく買い換えた車に嫉妬したり、もっと良いマンションに住みたいと思うかも知れない。
例えば旅行なら、体が元気な時に行ったほうが楽しい。もう一度リバプールに行ってみたいし、イタリアにも行ってみたいし、日本で行ったことのない場所にも行ってみたい。
旅行だけではないが、経験に投資しよう。
死ぬ間際には「あー、あれは楽しかったなぁ」と少しでも思える思い出貯金を殖やしておきたい。
これも、ウェルビーイング!
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