自由は人がだれでも求める大切な価値観と思われている。でも本当にそうなのか?
エーリッヒ・フロムという哲学者は「自由からの逃走」という本のなかで、本当に自由は幸せなのかを問うている。
フロムが『自由からの逃走』で示したのは自由を得て孤独に陥った人間が、自由から逃げて何かにすがろうとする心理。
私も高校の時から何となく、そう思っていた。
人は本当は誰かに管理されて生きることのほうが、あれこれ考えなくてすむし、楽だと思う人もいるはずだと。
管理から逃れて、自由にやりたいという人はもちろんいる。でもそんな人は、孤独な海を泳ぐようなもの。
だから、そんな大衆心理につけ込んで、ファシズムが広がったのだ。
同様に、いまの社会も同じではないか。
様々な規制緩和がすすみ、様々な選択肢が増えれば増えるほど、心の病も拡大している気がする。
大昔のように、やることが決まっていて、日々生きることが必死の時代のほうがむしろ幸せだったのかも。
自由について考えることは、これからとても大事だと思う。
これも、ウェルビーイング!
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