身念処という教え 是非

身念処(しんねんじょ)とは、自分の「身体の動きや状態」を客観的に観察すること。
頭の中の雑念を払い、今この瞬間の自分に意識を戻すことで、心に揺るぎない静寂を取り戻すことができる。

私たちは毎日、頭の中でたくさんのことを考えている。
「あの人はどう思っているだろう。」
「明日の仕事は大丈夫かな。」
「昨日、あんなことを言わなければよかった。」

気づけば、心は過去や未来を行ったり来たりしている。ところが、仏教にはとても面白い教えがある。

それが、身念処という教えであり、「まず、自分の体に意識を向けましょう。」ということ。

例えば、誰かに嫌なことを言われたとする。その瞬間、頭の中では、「なんであんな言い方をするんだ。」「腹が立つ。」と、考えが止まらなくなる。

でも、そのとき体では何が起きているだろう。
「肩に力が入っている。」
「呼吸が浅くなっている。」
「顔が熱くなっている。」
「胸がドキドキしている。」

身念処は、怒りを無理に消そうとはしない。まずは、「今、肩が固くなっているな」「呼吸が浅いな」と、自分の体に気づくことを大切にする。すると不思議なことに、心も少しずつ落ち着いてくる。

私はランニングでも同じことを感じる。走っていると、「もう苦しい、やめよう」と頭が騒ぎ始める。そんなとき私は、考えるのをやめて、足の裏が地面に触れる感覚や、呼吸のリズムに意識を向ける。すると、「苦しい」という思いに飲み込まれず、また一歩前へ進めることがある。

心は目に見えない。だから私たちは、心をコントロールしようとして苦しくなる。
でも、体はいつも「今、ここ」にある。

呼吸も、足の感覚も、手の温かさも、すべて今この瞬間にしか存在しない。だから仏教は、心を追いかける前に、体に戻ることを教えているのだと思う。

イライラしたら、深呼吸を一つ。不安になったら、自分の足が地面についている感覚を味わう。たったそれだけで、心は少し自由になれる。幸せは、いつも自分の身体に宿っているような気がする。何も夏休みにどこか遠くへ旅行しなくても十分幸せは感じられる。

朝日カルチャーセンターの先生も同じようなことを仰ってた(笑)

これも、ウェルビーイング!

コメント