誰でも(とも言い切れないか、、)何かに「イラっ」とすることは無いだろうか。
改札で誰かがsuica残高でストップしたり、スーパーやコンビニのレジで長々とかかったり。
先日のこと。やっと自分の番だと思ったら、前の人が財布をごそごそ探し始めた。
「ポイントカードは…」
「小銭は…」
「あれ?財布がない…」
後ろには長い列。その瞬間、少しイラッとした。

実は、アビダンマ(仏教心理学)によると、この「イラッ」は、ほんの一瞬で起きている。目で見た情報が脳に届いたと思ったら、心は超高速で、「遅い。」「困るな。」「急いでほしい。」と、あっという間に判断してしまう。
しかも、そのスピードはあまりにも速いので、自分では「イラッとした理由」を考えたつもりでも、実際には心が先に反応している。
ここが面白いところだ。もし、その瞬間に、「あっ、今イラッとした。」と気づけたらどうだろう。すると次の瞬間、
「もしかしたら財布を忘れたのかな。」「高齢だから焦っているのかもしれない。」「私だって同じことをしたことがある。」そんな別の見方が生まれてくる。
イライラを消したのではない。
イライラに気づいたから、心に新しい選択肢が生まれたのである。
私はランニングをしていても同じことを感じる。「もう苦しい、歩こう。」
そう心が叫んでも、「あっ、苦しいと思ったな」と気づくだけで、不思議とあと100メートル走れたりする。
心は驚くほど速い。
でも、気づきはその心よりほんの少しだけ後ろから追いかけてきて、「本当にそうかな?」と優しく問いかけてくれる。
アビダンマは、心を止めなさいとは教えていない。心が動く瞬間に気づきなさいと教えている。
その一瞬の気づきが、怒りを減らし、人間関係を変え、人生を穏やかにしてくれる。
これも、ウェルビーイング!



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