オリンピックに出場したボート部後輩の言葉。改めて我が身を振り返る。立派な後輩さん。
(長文引用)
「質が大事」って言うけれど。
たしかにその通りかもしれないけど。
でも、私は思う。
“本気で勝ちたい”のであれば、
ちょっと成長するとか、ちょっと強くなるとかではなくて、
「本気で勝ちたい」のであれば、
必要なのは、圧倒的な“量”だと思う。
そして、その圧倒的な量を積み上げるための、
圧倒的な“覚悟”。
この2つが必要に思う。
「質」は後から自動的についてくる。
「質」は大事なんだけど、実際どうでもいい。

圧倒的にやる、ということ
「もっと上手くなりたい」「もっと強くなりたい」
そう思っている人はたくさんいる。
でも、“圧倒的にやりたい”という人は少ない。
圧倒的にやる人というのは、
「やる」か「やらない」かで迷う人間ではなく、
「やる」か「めっちゃやる」かで迷う人間。
圧倒的にやるためには、
たくさんの時間とエネルギーを投下しなければいけない。
具体的には、
・睡眠時間以外は練習に使う
・遊びの誘いは断る
・休み時間すらずっと考えている
など。
時間、エネルギー、人生の限られた資源を、
すべて注ぎ込む。
それが「圧倒的にやる」ということ。
そんな人はめったにいない。
なぜなら、そんな覚悟がないから。
たとえそれが、上手くなるための強くなるための近道だったとしても。
覚悟とは、「捨てること」
よく、「覚悟をもて」と言う。
だけど、覚悟は、「覚悟しよう」と思うだけでは生まれるものじゃない。見つけるもの、拾うものじゃない。
覚悟は気持ちや意志の問題ではなくて、
“捨てる行為”そのものだと思っている。
・優先順位の低いもの(スマホゲームとか)を切り捨てること
・成果につながらない行動(スマホゲームとか)を手放すこと
・時間を奪うもの(スマホゲームとか)を遠ざけること
「勝ちたい」というたったひとつの想いを守るために、
他の99個を捨てられるか。それがなかなかできない。
だけど、
その選択の積み重ねが、覚悟の正体だ。
トレーニングをすることよりも重要なこと。
いらないアプリを消すこと。
いらないゲームを捨てること。
そこに覚悟がある。
もし「捨てる」という表現がネガティブに聞こえるなら、
一番優先順位が高いものだけを選び続ける、という言葉でも良い。
大事じゃないものを大事にしている限り、
大事なものを大事にできない。
それぐらい、人間には時間とエネルギーは限られている。
「何をやるか」ではなく、「何をやらないか」
多くの人は、「もっとやることを増やさなきゃ」と焦る。
睡眠時間を削ったり、スキマ時間に何かをしたり。
でも、本気で勝ちにいく人は、逆にやることを減らしていく。
睡眠時間を削るより前に、やらなくて良いことをやらないようにする。
やりたいことが「スキマ」時間にする羽目にならないようにする。
そういう人が「覚悟がある人」。
そして、そういう「覚悟がある人」のトレーニングに、
「質を求める」必要があるでしょうか?いや、ない。
なぜなら実際、そこまで覚悟のある人のトレーニングは自動的に十分質が高いトレーニングになっているから。
だからまとめると、
「圧倒的な量」のトレーニングができる人は、
結果的に「質が高い」トレーニングになる。
「質が大事」というのは、聞こえは良いけれど
結局、「量をやりたくない」「ほかのことにも時間を割きたい」という、
未熟な覚悟の穴埋めとして利用されることの多い言葉のように感じている。
覚悟があるからこそ、
量ができる。
量ができるからこそ、
質が高くできる。
覚悟と、量と、質が組み合わさった人が
勝つことができる。
そう思っている。
おわりに
「覚悟したつもり」になっていないでしょうか。
まだ捨てきれていない余分なものがあるなら、それは覚悟じゃない。
“勝ちたい”なら、まずは“捨てること”。
覚悟とは、選び続けること。
そして、手放し続けること。
勝ちたければ、やるしかない。
覚悟を決めて、“圧倒的にやる”しかない。
「大学生活、何に打ち込みましたか?」
その質問に答える動詞は、1か2つで良いと思う。
それ以外のことにできるだけ浮気しない日々を過ごすこと。
その一点突破力が、勝利に結びつくのではないかと思っています。
(引用終わり)
人生はあっと言う間。
頑張る時は頑張る。
これも、ウェルビーイング!


