幕末に活躍した山岡鉄舟に最近興味を持っている。
彼は、江戸城無血開城に向けて貢献した影の立役者。勝海舟と西郷隆盛の会談に向けて事前に西郷隆盛と面談した。その時に西郷隆盛が山岡鉄舟を評して言った言葉が彼の生きざまを表している。
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」
「名も要らぬ」とは、名誉や評判を求めないという意味。山岡鉄舟の人格を表す言葉の一部で、西郷隆盛が鉄舟を評して言った有名な言葉の中に含まれている。
1. 自分の命さえも惜しまない
2. 名誉や評判を求めない
3. 官位や金銭的な報酬を望まない
このような無欲で無私の人物は扱いに困るが、そういった人物でなければ国家の大事業は成し遂げられないという意味。

西郷隆盛がこの言葉で評したのは、江戸城無血開城の際に命がけで交渉に当たった山岡鉄舟の姿勢であり、鉄舟は自身の利益や名誉を顧みず、国家のために尽力した人物として高く評価されている。
小さな我欲にまみれている身としては耳が痛い。
日本人として素敵な先人がいたことを誇りに思うし、そうした人物に近づきたいものだ。
これも、ウェルビーイング!