アメリカの哲学者、マイケルサンデル氏が格差社会について発言していて興味深かった。
「格差と不平等の拡大が市民社会をむしばんでいる。裕福な人とそうでない人が分断した生活を営むことがますます増えている。子を別の学校に通わせ、住む場所も違い、別々に働き買い物する。一方で階級が混ざりあう公共施設は減っていく」
「自治体のプール、公園、公立学校、文化施設、図書館といった公共施設の価値は、そのサービスだけにとどまらない。民主主義が求めるのは完全な平等ではなく、異なる背景を持つ人々が混ざりあうこと。公共空間は、私たちが連帯感を築き、市民社会で互いに責任を負う存在であることを思い起こさせる。その価値を再認識すべきだろう」
最近ではDEIという言葉をよく聞くし、会社でもDEIという言葉が浸透してきた。

DEIとは、ダイバシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)の略。
公共施設はまさに、そうした混じり合う場だと思うし、様々な考え方や人々が混じり合うことが成熟した社会だと思う。
簡単な言葉で言えば、誰もが自分のままで良く、窮屈でない社会や職場。
日本人は自殺やうつになる割合が高いという。同質な社会はストライクゾーンが狭いので、少しでもレールをはみ出したり、異質だとはじかれてしまう空気感がある。
上記のように、異なる背景を持つ人々が混ざり合うことができれば、言いかえると誰でも受け入れられるような社会や職場が大事だと思う。
これも、ウェルビーイング!
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