大昔に呼んだ本で、今も鮮明に覚えていて非常に示唆に富む本。
決して難しいことを言ってるのではない。人間一人ひとりにも当てはまること。なので、人を知ることが大切なこと。
堺屋太一氏の「組織の盛衰」
会社の組織、政府や自治体の組織、地域のスポーツクラブや町内会や、人が集まれば組織ができる。その組織がどのように大きくなって、どのように衰えていくのかのメカニズムを解き明かしている。

『組織の盛衰』 – 堺屋太一
主要な論点
本書は、組織がなぜ衰退するのか、その根本的なメカニズムを分析し、組織の持続的な発展のための方策を提示しています。
組織衰退の4つの法則
- 組織の肥大化
- 組織は成功すると必然的に肥大化する
- 肥大化に伴い、意思決定の遅延や非効率性が生じる
- 組織内部の調整コストが増大する
- 保守化の進行
- 成功体験が組織を硬直化させる
- 既存の方法や慣習への執着が強まる
- イノベーションや変革への抵抗が大きくなる
- 組織の官僚化
- 規則や手続きが複雑化する
- 形式主義が蔓延する
- 創造性や柔軟性が失われる
- 組織文化の劣化
- 成功体験が慢心を生む
- 危機意識が希薄化する
- 組織の目的や理念が形骸化する
組織再生への提言
- 組織の分権化・小規模化
- 意思決定の迅速化
- 責任と権限の明確化
- 機動性の向上
- 新陳代謝の促進
- 人材の流動化
- 新しい発想や技術の導入
- 組織構造の定期的な見直し
- 目的の再定義
- 組織の存在意義の明確化
- 時代に即した目標設定
- メンバーの意識改革
本書の意義
- 組織の衰退を必然的なプロセスとして捉え、そのメカニズムを体系的に分析している
- 具体的な事例を通じて理論を展開し、実践的な示唆を提供している
- 組織の持続的発展のための処方箋を提示している
現代的意義
- 急速な環境変化に直面する現代組織にとって重要な示唆を含む
- デジタル化時代における組織変革の指針となる
- 日本型組織の課題を的確に指摘している
組織は人で成り立っている。ということは、人間一人ひとりにも当てはまることなんだと思う。
やはり、ブログでも書いているけど、常に変化し続けることが結局は自分を守り成長させるカギなんだと思う。
これも、ウェルビーイング!
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