これは、山本尚先生のエピソードから。
ある日、数学のノーベル賞といわれるフィールズ賞を受賞した廣中平祐先生が山本先生の実験室にふっりと立ち寄り、
ランチに行こうかと誘ったときの話し。
山本先生は実験で手が離せずバタバタしていたので、廣中先生を部屋でお待たせしていた。すると、じっと実験している山本先生の姿を見て、
「君はそんなに毎日忙しくしていて、不安じゃないのかい?」と言われたそうだ。
山本先生は、「いえ、私の自慢は体力と時間を目いっぱい使って、たくさん実験することです。働いていない時のほうが不安です。」と答えた。
すると廣中瀬先生は「私は、何もしないで自宅のハンモックに揺られてぼんやり考えている時こそ一番安心する!」そして「大切な人生の時間を、不要不急の仕事で無駄に費やしているのではないかと思うと、とても不安になる」と言われた。
これは、山本先生の考え方と正反対の考え方であり、その後の山本先生の人生観や考え方に衝撃的であったというエピソードだ。
毎日、慌ただしく会社の中ではパソコンをカチャカチャ、電車の中ではスマホをスクロール、家ではTVのリモコンをいじっている。
こんな生活を送っている人も結構いるだろう。そのことで人生で本当に大切なことを見失ってないだろうか。
ただぼーっとするのではなく、『ぼんやり考える』というのがポイントだと思う。
仕事でも何でも何かを成し遂げようとするならば、こうした姿勢が重要だと思う。ぼんやり人生のことやキャリアのことを考えた見たらどうだろう。
これも、ウェルビーイング!