夏目漱石『草枕』の冒頭名言。
「智に働けば角が立つ、情に棹(さお)させば流される、意地を通せば窮屈だ、とかくに人の世は住みにくい」
まさに、人づきあいの難しさを説いたもの。

世間の人とつきあうときには、頭のいいところが見えすぎると嫌われる。あまりにも情が深いとそれに流されてしまう。また自分の意見を強く押し出すと、衝突することも多くなる。
人づきあいというのは、智と情と意地のバランスを上手にとらなければならず、なかなか困難なことだ、というのである。
似たような意味合いで、仏陀もこう言っている。
「沈黙している者も非難され、多く語る者も非難され、少し語る者も非難される。つまり、世に非難されない者は いないのである。」
そう考えると、毎日のようにSNSで「あーだ、こーだ、あれは間違っている、あれはおかしい、、」など言いたい放題だ。
夏目漱石も仏陀も、人の世はこのようなものだと喝破している。言われたほうは傷つくかもしれないが、しょせん人の世は何を言っても、何をやってもいろんなことを言われるのだから、気にしないで無視すればいいと思う。
何か言われて心がやられるなんてナンセンスだ。
無視、スルーしよう!
しかも、言う人間も何もよく考えて言ってる言葉ではないことがほとんどではないだろうか。その時の気分や感情で勝手にペラペラいってるだけのことで、次の日には違うことを言うだろう。
しょせん人間なんてそんなもの。
なので、このブログでも書いてる主題は、「人間という複雑怪奇な生き物」をよく知ろうということ。
人のことを知れば、自分を守れるし幸せになれる。
これも、ウェルビーイング!
コメント