沈黙を使いこなす

話しが上手く、説得力のある人は流暢に話すからではない。沈黙をうまく使うことが大事だ。

例えは違うが、バンドでボーカルが前面に出すぎると、観客は身構えて引いてしまうが、逆だとそうはならない。

デール・カーネギーの『話し方入門』にはこう書いてある。
「話しはじめる前から、われわれはすでに値踏みされているのだ」

この本の中で、カーネギーは話しているときの重要なポイントとして、話の前後に沈黙を置くことを推奨している。

アメリカ合衆国の大統領だったリンカーンの演説を引用し、『リンカーンは重要な話をする前はしばらく沈黙してから、重要な話をして、人々を引きつけた』ということを説明している。

確かに、話している途中で、相手が突然沈黙をすると、『なんだろう？』と思うのではないか。そして、相手により注意を向ける。注意を向けた結果、『次に相手が話すことはとても重要なことではないか』と意識するようになる。

なので、話している途中で、特に相手に注意してもらいたいときには、その前にいったん間を置くことによって相手の注意を引きつけ、あとで重要なことを話すことが有効だと思う。

あと、よく間をつなぐのに「えー」と言う人がいるが、あれは聞いてて耳障りだし、言わずに沈黙の無音状態を作ったほうが良いと思う。

ちょっとしたことだが、意識すれば効果的にコミュニケーションがとれるので、沈黙を使いこなすことは重要だと思う。

これも、ウェルビーイング！