「あなたの強みは何ですか?」と聞くと、特に営業系の仕事をしている人で「私はコミュニケーションに自信があります」という人が多い。
そこで、「もう少し具体的に教えてくれますか?」と聞くと、人と仲良くできるとか、相手の話しを良く聞いて関係を築くことができるとか、漠然としていてよくわからない。
そんな回答を聞くと、ほとほとうんざりする。
「コミュケーション」という言葉はいつでもどこでも頻繁に使われ、手垢がいっぱいついた言葉だと思う。ご参考までに、広辞苑ではコミュニケーションとは「社会生活を営む人間の間に行わ れる知覚・感情・思考の伝達」と定義している。
何が正しい定義かを言いたいわけでは無くて、自分で「コミュニケーションに自信があります」というなら、あなたにとってコミュニケーションとは具体的にどのようなことかを説明できるようにしたほうが良いだろう。
自分の強みとしてコミュニケーションをアピールするなら尚更だと思う。
人によって様々な答えがあっていいと思うが、私にとってのコミュニケーションとは「相手と折り合いをつけること」と定義している。
年齢、性別、国籍、社会的立場等々、育った環境や考え方などまさに千差万別だ。そんな「 社会生活を営む人間の間に行わ れる知覚・感情・思考の伝達 」で大事なことは、相手のことを理解しようと努力しながら、どこかで相手と自分の中で「折り合い」をつけて良好な関係を模索していくことと思っている。

こうした考え方をベースとして、「私はコミュニケーションに自信があります。私にとってコミュニケーションとは、相手と自分の間で折り合いをつけていくことと考えています。例えば、以前こんなことがありました。云々、、、」と、このように話してくれたら私だったら分かりやすい。
普段何気なく使っている「コミュニケーション」という言葉。これを自分の言葉として再定義し、意識して行動することで、相手と良好な関係を築くことができるんじゃないかな。
これも、ウェルビーイング!
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