横浜にあるフェリス女学院の教育モットーは「For Others」
フェリス女学院は日本最古の女子校として2020年に150周年を迎えた。For Othersはキリスト信教に基づくもの。
For Othersは要するに「利他心」のこと。自分のことだけでなく、相手のためにという心が大切ということ。人のためにとか、良く聞く言葉でありそれほど目新しい言葉ではないが、実は研究の結果、人のために何かを行うことが、結局は自分の幸せや満足感につながることが分かっているので、For Othersを心がけて実践することは、For Meにつながることと解釈してもいい。
幸福学を研究している慶応大学前野先生はこう言っている。
「幸せにもいろいろありまして、金や地位、名誉といった幸せは”地位財“といって長続きしない幸せです。一方、長続きするのが ”人のために役立っている“ という利他的な幸せ。おもしろいことに、年齢が上がるにしたがって、利他的な幸せに寄与したいという思いが強まることがわかっています。地位財を強く求めるのは20代が一番多いんですよ」
ただ、前野先生は「地位財を求めることは悪いことではありません。社会に出て『一流になってやる!』と血気盛んな若者は頼もしいですし、10代から看護師を目指して人の役に立ちたいと利他的な考え方をする人もいます。かくいう私も「若いときは自分のことしか考えていなかった」とのこと。
若い頃には実感できないことも、年齢を重ねると分かってくることもある。
フェリス女学院に通ってた生徒も、その頃には分からなかったことでも「あーそういうことか」と分かるときがあるのかも知れない。
いずれにしても、人のためになっているという利他的な気持ちや、自分が誰かのために貢献しているということは、自分の喜びになるもの。
フェリスに限らず、学校の校訓は子供の頃には理解できなくても、大人になってから「あーなるほど」と思うことはあるのではないか。
私の通ってた高校の校訓は「勤検誠実」だった。HPには「 勤検誠実 とは、尊い人生を心をこめてあらゆるものを無駄なく生かしつつ真剣に精進することで、上滑りの時流に惑わされない個性豊かな人間となることを目指します。」と書いてあった。
高校卒業して約40年。まだまだ精進しなきゃ。
時々、通ってた学校のモットーや校訓を見直してみるのもいいかも知れない。
これも、ウェルビーイング!
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